Recording Report

February 13, 2008

3rd album mastering session

080212

JVC Mastering Centerにてマスタリング。数多くのアーティストから崇拝される日本最高のマスタリング・エンジニアにして、「カッティングの神様」と呼ばれる小鐵徹さんにお願い。小鐵さんにマスタリングをお願いするのはこれで3回目。2年ぶりにお会いしたら僕の事を覚えてくださっていて感激!まぁ、名前が珍しいからね・・・。

マスタリングは本当に微妙な作業で、アルバム本編全11曲と特典用トラックを含め結局作業に10時間を要した。御年65歳(!)の小鐵さん。僕らと一緒にとった30分程度の食事休憩以外、一切休みなし!凄いなー。セッションは終始和やかな感じで、高橋さんの素晴らしいミックスのおかげで物凄くスムーズに進んだ。小鐵さんに頂いた言葉の数々は本当に僕らの財産だな。ある意味、これだけでも、ここまでの苦労が全て報われた。

これでプレス工場に送られるマスターが完成。SFとしては4年ぶりに完成させたマスター。レーベルとしては記念すべき第一弾作品。その名に恥じない、自信作ができあがりました。

もう間違いない。今まで散々待たせたけど、今度こそちゃんと皆に聴いて貰えるからね。首長くしてあと少しだけ待ってて!
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February 11, 2008

3rd album recording session 3rd phase - 13th day

080209

最終日。トラックダウン。レコーディングでは全ての楽器を同時に演奏する訳ではなく(そういうやり方もあるけれど僕たちはやらない)、沢山の音を後から重ねる。歌も何声も重ねるし、沢山のゲストの方に演奏していただいたパート、メンバーの手だけではカバーしきれない音も一杯入っている。ドラムだけでもマイクを16本立て、単純に16トラック使っている。全てのトラックを合計すると多い曲では120トラック近く。Pro-Toolsというレコーディングソフトで録音するのだけれど、この状態では再生するのにもPro-Toolsが必要。誰の家でも再生できるように2トラックにまとめるのがトラックダウン。各パートの音量バランスを整え、とても書き切れない様々な処理を加える。多分レポートを書く度に解説している気がするので、興味がある人は過去ログをどうぞ。

最近は高橋さんに一通り仕上げて貰ってから、最後にメンバーがスタジオに合流という手法を取っているので、昔みたいに連日昼から夜まで作業を待ってる、と言う事はなくなった。もともと今日はチェックと微調整だけのはずだったのだけれど、前回、最後の録音で歌を1曲録りこぼしてしまったので、まずはそれから。

この数日間、体調的にも精神的にもリセットする事ができたのでとてもスムーズに進み、90分弱で予定を終了。やはり歌を歌うのに一番大事なのは体調。そして精神状態。勿論それを裏付けるのは入念な準備と日ごろの鍛錬しかないのだけれど。この歌に何点がつくのか自分では分からないが、とにかく今の僕が歌えるベストである事は間違いない。僕はこれで満足。

今録って貰ったばかりの歌の処理に数時間。その後は本来の予定に戻ってトラックダウン。高橋さん的に「こんな感じでどう?」とまとめて貰った状態を聞いて、ほんの僅かな調整を何度も何度も加えていく。一つ一つは物凄く細かい事なんだけれど、その積み重ねが曲全体のイメージを作っていく。ゆっくり丁寧に作業して、なんとか予定の時間内で作業終了。感無量。とにかく最後まで頑張ってくれたメンバーに感謝。

そしてこの長い期間一緒に頑張ってくれた高橋さんにも感謝。本当に良いアルバムができたと思う。音に関する作業は後はマスタリングを残すのみ。いよいよ発売が見えてきた。
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February 07, 2008

3rd album recording session 3rd phase - 12th day

080204

レコーディング最終日。ここまで4日連続、毎日違うスタジオでの録音。別に普段もスタジオに泊まり込んでいる訳ではないし、各々家から通っているのだからスタジオが変わっても同じだろうと思うかもしれないけれど、これが全然違う。

機材を搬入してセッティングして音が出る状態になるまで軽く1〜2時間は掛かる。逆に翌日も続きがあるのであれば全部そのままにしておけるけれど、スタジオが変る場合全てを撤収しなければならない。勿論そういったものは殆どエンジニアの高橋さんとアシスタントの人がやるわけで、僕がやる事と言えば机の上の片づけくらいだけれど、それでもそういった実作業外の時間を盛り込みつつ、段取りを踏まえ進行をコントロールしなければならないと言うところが一番神経を磨り減らす。メンバーやゲストには、可能な限り時間を気にせずに演奏させてあげたいけれど、なかなかそうもいかない。

今日はJPとKOJIが気を使ってくれて、随分遅くにスタジオ入り。今フェーズの目標として、全曲きっちり歌詞をあげてから本番に臨みたかったのだけれど、歌もの5曲中書き終えたのは4曲。残念ながら1曲間に合わず。そして本番に入ってしまうと、歌詞を書く時間が全くない。結局今日に到るまで、1曲ガイドのシンセメロを聴きながらの作業になってしまった。丁度ギター録音をしている時間に家で詞を書き、なんとかギリギリで満足いく詞が書けた。間に合ってよかった。

17:00頃スタジオへ着くと、ギター録り終盤。優秀。今回KOJIは、約半分まで録り進めたギターパートを全部捨てて、イチからやり直す羽目になってしまった。実はSHIGEも全てやり直した。状況は非常にシビアだったけれども、でも結果的には素晴らしいものが出来上がりつつある。JPのシンセ録音を挟んで、最後は僕の録音。

ここまでリードヴォーカル、コーラス共全くハマる事無く、ペース的にもクオリティ的にも良い流れが作れていた。今日も、やっと詞が完成した曲のリードとコーラスを入れるまでは良かったのだけど、最後に1曲を残して集中力がプッツリと切れてしまった。思うようにピッチコントロールが定まらない。

延々26:00までもがいて、なんとかピッチ、リズム共にOKが出たものの、自分で納得が行かない。このままの状態で作品として世に出す事は絶対に出来ない。悩んで悩んで、かなりイレギュラーな形になるけれど、無理やりリテイクを決定。

とにかくチャンスはあと1回。頑張らなきゃ。
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February 06, 2008

3rd album recording session 3rd phase - 11th day

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朝起きると見事に雪。どうりで寒いはず。いつもなら嬉しいのだけど、今日は真先に交通機関への影響を心配してしまう。とりあえず深刻な状況ではないようで一安心。それでもスタジオまでしんどかった・・・。

先日に引き続き、リズム研究所での2度目の録音。まずは石川さんのパーカッションの残り半分。今日もおよそ普通のポピュラー・ミュージックでは使わないような楽器を大胆に導入。ティンパニの迫力に一同大興奮。やべー。JPが叩いたグロッケンのハマり具合もミラクル。管楽器も、弦楽器も、打楽器も、絶対本物に限る。ここまで贅沢なレコーディングを経験してしまったら、もう後戻りは出来ないな。

今日は節分か。すっかり忘れてた。無理やり鬼のお面を使ってみる。微妙。

アコースティック・ギターのラスト1曲、TAKAKOさんのコーラス残り1曲、僕のコーラス2曲と順調に予定を消化。深夜近くになって、最後はGONZA。トランペット、フリューゲルホーン、トロンボーン。快調に録りすすめて、なんとかノルマ完遂。

皆そろそろ疲労もピーク。あと1日。
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February 02, 2008

3rd album recording session 3rd phase - 10th day

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3年に渡って断続的に続けてきた今回のレコーディング。曲を書いて、アレンジして、プリプロを行って、ようやく本番レコーディング。少しづつ進めてきた。結局本番のレコーディング及びトラックダウンに費やしたのは、残り3日分を含めてトータル30日間。前作の32日間よりは若干短くなったけれども、プロフェッショナル・クオリティでこれだけの時間を制作に充てられると言うのは、イマドキなかなかない話。逆に言うと、絶対に妥協を許さずに、そのラインを死守したが為にここまで時間が掛かってしまったのだけれど、その甲斐はあった。

今日はまるまる1日管楽器デー。しかも一部ホーンの4人による修正(録り直し)があった他は、終日ゲストの演奏。予算的物理的制約から何年も先延ばしにしていた曲が、色々な方の協力で、ようやく完成を迎えようとしている。今まで代用のシンセで鳴らしていたフレーズが1本1本生に替えられていく。例えるなら画コンテが、段々本物の映像になっていくような。

ここまで長い道のりだったけど、でもやはりこの道しかなかったのだと確信しています。
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February 01, 2008

3rd album recording session 3rd phase - 9th day

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今日から4連荘。しかも毎日違うスタジオ。これがキツイ。移動がないと断然楽なんだけど、しょうがない。急なスケジュール変更、追加で大変な事になってしまった。でも環境的には本当に恵まれていると思う。ありえないタイミングでのブッキングにも関わらず、関係者の尽力で無事なんとか収める事ができた。お世話になっている方が多すぎて、どの方角にも足を向ける事ができない!

今日のこのスタジオも同様。頼めばおよそどんな楽器でも用意して貰えると言う、ミュージシャンにとっては天国のような環境。今日出番があったKOJI、JP、SHIGE共に、それぞれ希望の楽器をチョイスし、それはもうオモチャを与えられた子供のように大興奮。そのテンションの高さが、うまい具合に演奏に反映されました。

改造アンプを大爆音で鳴らしたギターも、アンプ出力とラインを贅沢にも別トラックで録ったベースも共に物凄くガッツィな音で、今日の曲にぴったりだったけれど、なんといってもHAMMOND(ハモンド)に尽きる。本物のビンテージのB-3オルガン。いやー。ミュージシャンの憧れ。それを本物のレスリー・スピーカーで鳴らす。自分のアルバムでこれをやるのは全員初めて。興奮するなと言う方が無理と言うもの。ミュージシャンが楽器とか音に触発されると言うのは良くある事で、今日のJPは本気で冴えまくってました。ヤバかった。

僕も頑張りました。ヴォーカルとコーラスを1曲終了。僕より巧いヴォーカリストなんて星の数ほどいるけど、でもこれは僕にしか唄えない。僕よりずっとずっと巧いシンガーの方にだって、こうは唄えない。そう自信を持っていえる唄を記録することができました。これで自分のパートはやっと半分。

それから今日はTubular Bells(チューブラー・ベル)もヒット。皆録音中満面の笑み。これはマズイって。どこでどんな風に使われているのか、お楽しみに!
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January 29, 2008

3rd album recording session 3rd phase - 8th day

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昨日はスタジオを出たのが26:30。石川さんに送って貰って帰宅したのが27:30。メールの処理やら急ぎの雑用を済ませて布団に潜り込んだのが29:30。120分ほど仮眠して起床。カフェインをドーピングして出発。10:00スタジオ入り。

もうすっかり僕らの創作基盤となった杉並区のとあるスタジオ。歴史のあるスタジオだから建屋も機材も古いけど、その分録れる音は暖かい。居心地も良い。このスタジオ、僕は大好きだね。

今日の一発目はヴォーカル録音。体は疲労の極地。立ったままでも寝れるけど、でも我ながらモチベーション高し。睡眠不足時特有の火照った感じはあるんだけど、体のバランスもレスポンスも良い。コンセントレーションにも問題ない。物凄く気合が入っている実感がある。とにかく残り時間が少ない。絶対妥協したくない。その為には、限られた時間の中少ないテイクでべストなパフォーマンスを記録するしかない。

最近高橋さんがお気に入りらしいノイマンのマイクも僕の声との相性がとても良く、気持ちよく歌える。シルキーと言うのかな。曲を書いてからもう4年以上。ようやくレコーディングで本歌を歌うことになった"Desert Song"。過去最速。60分かからずにメインヴォーカルを終了。JPに妥協してないよね?と思わず確認。去年地道に練習とトレーニングを重ねた一つの結果、と思いたい。満足。

今日はプログラムが目一杯。個人的に楽しみにしていたJPの生ピアノ。ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロからなる弦楽四重奏。石川さん同様すっかりSFサウンドに欠かせない存在となったTAKAKOさんのコーラスと、スケジュールがパンパン。奇跡的に全て予定通りに進んだ。安堵。協力してくださった方々に本当に感謝。素晴らしいパフォーマンスに鳥肌。彼らもまた間違いなくSFの重要なエレメント。途中、HIDEKIとJP二人だけによるインストも録音。いやー。ナイスです。イメージ通り。

音楽は、人が演ずるから音楽と言うのだ。人が演ずるから、人の胸を打つ。それ以外に、何がある。僕らが悩み、苦しみ、その果てに掴み取った全てをここに封じ込めている。国内外問わず、超一流ミュージシャンの演奏を収録した著作権フリーの音源集が簡単に手に入る時代。でも市販サンプルの切り貼りで、こんな音楽絶対に作れない。作れてたまるか。

フル回転で16時間。長いスタジオでした。残す日程は4日間。それで全て終る。悔いの残らないようにしっかり準備しなきゃ。
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January 28, 2008

PERCUSSION MAGAZINE VOL.3 recording session

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リットー・ミュージック社刊『リズム&ドラム・マガジン』別冊『パーカッション・マガジン vol.3』の付録CDに提供する楽曲のレコーディング。

石川さんのコーディネートのもと、誌上セミナーと付録CDの連動企画。提供するのは書き下ろしの新曲です。パーカッション奏者がイメージを膨らませる事ができるような余地をアレンジに残して欲しいと言うオファーで、その為SpitFunk的には非常に変則的な形。音源になるものとしては初めてホーンセクション抜き。その代わりにゲストのパーカッションを全面的にフィーチャー。

僕、KOJI、SHIGE、JPに加え、先日の弁天でのライヴでも手伝ってくれた山村牧人さんをゲストドラマー、主役のゲスト・パーカッショニストには大御所の中島オバヲさんを迎えました。

音を積み重ねてSFらしさが出て来るとどうしてもホーンを入れたくなるし、スケジュール的にもの凄くタイトだったのでもうちょっとジックリ作りたかった気もするけど、これはこれとして面白い物が出来たと思います。

ゲストのお二方のプレイは本当に素晴らしかったし、企画にはピッタリの曲になったかな。ニューアルバムには入らない曲なので、是非チェックしてみて欲しい。少し早く手に入るしね!
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January 27, 2008

3rd album recording session 3rd phase - 7th day

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ライヴを挟んで再びスタジオ作業へ。

今フェーズのレコーディングは最終的に4つのスタジオを使う事になっているのだけれど(当初予定は3つ)、今日はパーカッションの石川武さんが所属するリズム研究所のスタジオでの録音。

前半はアコースティックギター。KOJIにとって恐らくこのレコーディングの最難所。苦戦したけれども、じっくり録り進めてなんとか無事終了。

後半は石川さんのパーカッション録音。このリズ研のスタジオ及び楽器庫にはありとあらゆる打楽器が置いてある。リクエストすれば殆ど出てくるんだから使わない手はない。JPのイマジネーションが爆発。ネタを全部明かす事は出来ないけれど、およそ普通のポピュラー音楽では使わないような楽器まで使用している。トランポ(運搬)にトラックが必要な大物まで導入してます。

いやはや。スゲー事になってきてるよ。ホントに。
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January 21, 2008

3rd album recording session 3rd phase - 6th day

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引き続きホーン・セクションのレコーディング。昨日途中で止めた曲から。

今日は今フェーズ中、唯一JPが終日不在。ので、4人のセルフ・ディレクションで作業を進める。勿論僕もずっと聴き続けているけれど、基本的には意見を求められた時や特に気づいた点があった時だけ、コントロール・ルームから聴いた印象を伝えるカンジ。ホーンアレンジした人間を中心に、自分達がやりたいようにやって貰うのが一番良いし。

レコーディングの際、ブースの中で演奏している人間はヘッドホンで音を聴いているんだけれど、ヘッドホンで聴くのとスピーカーで聴くのとでは、聴こえ方が全然違う。どちらが良いという事ではなくて、色々な聴き方で試しながら良い演奏かどうか判断して一番良い瞬間を捕まえる、というのが今の段階。

順調にセクションのレコーディングを終え、後半はアコースティック・ギター。YAMAHAからお借りしてきたギターを2本使用。なかなかナイスなサウンドでした。

ここまで録った分の仮ミックスを家に持ち帰って聴いてみたけれど、とてもイイカンジ。まだ自分のパートは全然進んでないので一抹の不安はあるんだけれど、なんとかなるかな。

次の録音まで一週間のインターバル。その間にライヴとリハーサルがあります。準備と言う意味では大変だけど、精神的に良い息抜きになるんだよね。レコーディング中のライヴは。
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